:::「銀色の繭の中で」:::オクトー*6月コラム
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今月のオクトー
今月のコラム
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オクトーで受講出来るオーラソーマのコースについて
コラムタイトル
 その昔、TV番組の製作会社に勤めていた頃のお話です。
あるCMのために、さなぎから蝶が出てくる様子を撮影することになりました。私は2晩くらいスタジオに泊まりこみ、ずっとビデオカメラを回し続けながら、金茶色の蝶のさなぎを観察していました。蝶の専門家から譲り受けたそのさなぎは「もうあと1日で羽化するよ」と言われたものでした。

 貴重な一瞬を捉えるために、ずっと何時間もカメラを回しながら暗いスタジオで私は羽化を待っていましたが、2日経ってもいっこうに羽化の気配はなく、「ライトを当てすぎたのかもしれない」と反省しながらあきらめて、その小さな繭につつまれたさなぎを網に入れて、デスクの上に置いていました。

  でも、干からびたように見える少し透き通った繭を捨てることができなくて、箱に入れてそのまま一週間。
「もうそろそろ、公園にでも連れて行って埋めてあげよう。このさなぎは死んじゃったんだ」と思って箱の中の網を開いたとたん、小さなシジミ蝶があっという間に飛び出して、開け放ったオフィスの窓から出て行ってしまいました。CM撮影は失敗でしたが、小さな蝶が元気良く飛び立って行ったのを見て、私は内心ホッとしていました。

 あとに残った抜け殻の繭には内側に、シルバーの美しい糸のようなものが残っていました。繭の中では一体何が起きていたのでしょう?とても不思議な感じがしました。

 6月の雨の日になると、シルバーの糸のように降り注ぐ雨を見ながら思います。
 「梅雨は私たちの繭みたいだ」と。
雨は生きとし生けるものすべてに滋養を与えるために天から降り注いできます。大地を潤し、草木を育て、大気を浄化します。

 でも、雨の日は活動的ではありません。雨の日が続くと気分が滅入ったりしますが、そんなときは、あなたも繭の中に閉じこもってみてはいかがでしょう。

 私たちはいつも気ぜわしくスケジュールに追われ、疲れ果て、そして癒しを外に求めたりします。いつも心も身体も落ち着かず、じっとしているのが苦手になってしまったという人も少なくないことでしょう。マインドはおしゃべりを続け、身体は苦痛の悲鳴を上げています。 雨の日、シルバーの糸に優しく身体の周りをつつまれて、ひとり変容の時間を過ごすのもいいかもしれません。

 雨の音をBGMに、お茶を飲みながら読書をするのも良し。
カウチに寝そべって、見たかったDVDを鑑賞するのも良し。
人の少ない美術館でゆっくりと美しいものを愛でるのも良し。
雨に濡れたアジサイの花を見に行くのもいいかもしれませんね。
そして、アジサイの花のようなバイオレットのポマンダーを使って、静かに座って瞑想もできるかもしれません。ペールバイオレットのクイントエッセンス、セント・ジャーメインは目立ちたくないとき、そっとしておいてほしいときに使うと良いと言われています。

 バイオレットは変容の色。そしてヒーリングの色でもあります。

 活動的になる夏はもうすぐ。また元気良く飛び出すその前に、繭の中でひとり静かに変容のときを過ごしてみてはいかがですか?
カーネーション
インナーアルケミーA1
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