Monthly Column VOL.72 「ソウルメイト」

今年の冬は雪のちらつく日が多くて寒い日々が続いていますね。あなたはお元気でお過ごしですか?

1月も忙しく、あわただしく、でも、毎日がとても濃く過ぎていきました。

個人的なことですが、1月のはじめ、私の妹がこの世を去りました。その日も雪が舞い散る、とても寒い朝でした。 妹の誕生日は、イクイリブリアムのB107、B108と同じ誕生日です。お誕生日から3週間あまりで彼女は還らぬ人となりました。大天使たちと妹の誕生日が同じなのは、私個人にとって、とても慰めと勇気付けになりました。

妹と過ごした最後の日々は私にとって宝物です。妹の生と死、そして変容のプロセスを間近に見続け、一緒に過ごした3年半。私に「バイバイ、おやすみ。」と手を振ってくれたのが、亡くなる前の夜の最後の姿です。妹は笑っていました。
あくる朝、ホスピスのドクターから電話がかかり、急いで駆けつけたときには、もう彼女は息を引き取っていました。安らぎと穏やかさに満ちた、ほっとしたような、少し微笑んでいるような、そして深く眠って夢を見ているような美しい顔でベッドに横たわっていました。
ひとりで静かにこの世を旅立った妹。とても彼女らしいと思います。

お通夜、葬儀、そして火葬場までも、私の実家が何代もお世話になっているお寺の和尚様が来てくださいました。この和尚様は、女性です。先代のご住職だったご主人が亡くなられたあと、50歳でこの道に入られ、今お寺を守っていらっしゃいます。女性として私の師である方のおひとりです。 その和尚様が、お通夜のときに「人は、いつかはこの世を去る。わたしたちは、どう死ぬのか。それはどう生きるかととても関わっている。」というお話をしてくださいました。
それはいつも、私がコースのときに話すこと。そして、オーラソーマのアカデミーの学長であるマイクが「何をやるかではなく、今あなたがやっていることをどのようにやるのか」という話とリンクします。

妹の通夜、葬儀には、たくさんの方が日本の各地から集まってくださいました。その方々を見ていると、妹がどんな風に社会と関わって生きてきたのかが良くわかりました。どんなときにも前向きだった彼女です。少しがんばりすぎのところもあったかもしれませんが・・・。
社会の中にあって、仕事をしていた存在、そして子供を持つ母としての存在、私たちの両親の子供としての存在、そして私のたった一人の妹としての存在。どの存在も、活き活きと私たちの中に存在していました。

病気になってからの3年半は、移行の準備が行われた時期でした。
病気の進行に伴って、身体の不自由さと痛みを味わい、それとともに内面ではいろいろなものを手放すためのインテンスなプロセスが起こっていました。どの場面でも私はずっとそばにいましたが、私自身も深く痛みを経験しました。そしてそれは私だけではなく、家族全員にヒーリングももたらすプロセスでした。
病気に自己同一化しない彼女の生き方は、人間の可能性の素晴らしさと人生の美しさを私に教えてくれました。

今、このコラムを彼女と最後に過ごした部屋で書いています。
鍵を開けて入ると、いつも「お姉さん、おかえり。待っとったよ。」と暖かいリビングのソファで横になったまま声をかけてくれました。
今でも「ただいま」と声をかけて入ります。
でも今はドアをあけると明かりもなく、冷え切った部屋。さびしくなりました。
葬儀のあと、すぐに仕事が待っていましたし、私の日常も忙しく、昼間は普段と変わりなく過ごしていても、夜の過ごし方は、妹と過ごしていた日々と変わり、ひとりになって、静かです。

でも、もうすぐ立春。春がやってきます。
まだ少しさびしさと切なさが残るのですが、少しずつこの部屋の片付けをしようと思っています。彼女が好きだった庭の手入れもしようと思います。今日も雪でした。でも、庭のバラが一輪だけ花を開きました。水仙も葉を伸ばし、彼女が愛していた八重咲きの赤い椿の木にもたくさんのつぼみがついています。
彼女はここにはもういないけれど、わたしたちのハートの中にいつもいます。そして、わたしたちの人生は続きます。彼女は、夏に生まれる孫へと命をバトンタッチして去っていきました。

亡くなった妹から、お葬式のあとメールが来ました。
もう10か月も前に書いていたメール。知りませんでした。彼女はちゃんと準備をしていたのです。未送信ボックスに入れたまま、「ママが死んだら、送ってね」と息子に預けていたものです。
そこには、「お姉さん、ありがとう。」と書かれていました。
私も「ありがとう。」とハートの中の妹に言いました。

家族とは、愛の基本を学ぶ場所。
父や母や妹から私は愛をたくさんもらいました。

辛い場面を分かち合い、お互いの違いを理解し、そして受け入れ、信頼する。
家族の中では、これが難しいときもあります。というより、これが最大に難しいのが家族の関係と言えるかもしれません。人生最大のギフトをもたらすための最大のチャレンジは、必ず家族の関係の中に見出すことができます。父や母や妹と私も辛く激しい衝突をしました。もう、分かり合えないかもしれないと思ったこともあります。でも、家族とは強い絆で結ばれた魂の集合体。妹のおかげで、家族とは、わたしたちがお互いにここに来る前に契約を交わした魂の仲間であり、私たちが個としてこの生で魂の目的、使命を果たすための人格を発展させるため、そして愛し合うための基礎を作る場を提供する存在であるというマイクの言葉を理解することができたように思います。
オーラソーマを学ぶことで、私の人生への見方と理解、そして生き方はとても変わりました。

妹と、愛を分かち合って、さようならができたことを幸せに思います。彼女は私の大切なソウルメイトです。

今月は、とても個人的なことを書きました。読んでくださってありがとうございます。
でも、あなたにぜひ知っておいていただきたいことがあります。スピリチュアルな学びとは、書物に書かれていることからではありません。書物に書かれたものからは、ただ知識を得るだけ。本当のスピリチュアリティとは、あなた個人の今の人生を生きることから見出すことができるのです。

あなたのご家族はお元気ですか?
あなたも、あなたにつながる人たちも、どうぞ健やかに過ごされますように。

B108
イメージ
イメージ
イメージ
新緑
イメージ
空