Monthly Column VOL.69 「根を育てる」

霜月がやってきました。「霜月」は新暦では11月のこと。空気が冷たくなり、霜が降りる時期です。冬の到来を感じる霜。私が小さかったころ、地面にできた霜を踏むとサクっと音がして、楽しかったことを憶えています。今では私が住む福岡市の中心部では、アスファルトやコンクリートに覆われて、霜を見ることもほとんどありませんが。

自然の中に行ってみると、季節の移ろいをはっきりと感じることができて、五感が繊細になるとともに、その豊かさを感じることができるように思うのですが、漫然と過ごしていると、季節の移り変わりさえはっきりわからない都会の中に生きるようになったことは、また、人生の移り変わりにも鈍感になっていくような気がします。

寒い時期、植物は土の下で根っこを育てます。冬は根っこの時期。食べ物も、根菜類が美味しくなります。11月上旬までには紅葉する木々は葉を落とし、シンプルな姿で冬を迎え、 そして、春の到来にそなえてじっくりと土の下を肥やしていくのかもしれません。

私たちの人生においても、冬の時期は太陽がないと感じ、曇り空を見上げてはため息をつく。そんな感じのときがあるかもしれません。

オーラソーマでは、そんな時期を大切に考えています。なぜならば、私たちの根を育てる時期にたとえ、そこから開花していくチャンスがあると考えるからです。

私たちの根っことは、オーラソーマの微細解剖学では「アース・スター」として捕らえられています。私たちが地上に根付くことと関連しています。

アース・スターは私たちがこの地球上で生きることと関連して、たくさんの情報を持っている場所であり、私たちの生きるエネルギーを支えるものでもあります。

私たちは人生において、いわゆる「冬」の経験、つまり厳しさ、寂しさ、辛さを経験しているとき、出口のない暗闇の中にいるような気がするときがあります。その困難さがきたとき、「お祝いをしましょう」といつも言うのが、学長のマイク・ブースです。そこに苦しみを理解し、目覚めが起こる可能性があるからです。

苦しみを感じているとき、私たちがとる反応は、「拒絶」か「受容」、または「その二つの間で混乱する」こと。

ほとんどの人は反応として、「お祝いですって?そんな気分にはなれない。」という言葉が出てくるでしょう。わたしもマイクの言葉を聞いたとき、そうでした。

苦しみを味わっているとき、それをお祝いする気分に誰がなれるというのでしょうか。

でも、スピリチュアルな旅をしている人にはこの意味がわかります。

「今は根っこを育てる時期だ」と。そして、自分に降りかかっているチャレンジをどのように乗り切るかということに、背を向けずに精一杯のことをやっていくのだと思います。

ただ、死んだようになにも感じないことを選べば、春がやってきても気づかずに土の中に眠ったままかもしれませんし、自分の潜在的可能性を開花させていくこともできないかもしれません。

どんなチャレンジがやってこようと、地球は私たちがここに生まれてくることに関して、それを受け入れ、サポートしていると私は思います。それが、すべての人が潜在的可能性を秘めたアース・スターを持っている理由のひとつのように思います。

アース・スターは足の下15センチくらいのところにあるルビーのような赤い光を持つエネルギーです。地表下にそれはあると考えてもらえれば、イメージしやすいでしょうか。レッドの質を持っています。ここに滋養を与えましょう。根っこを育てましょう。足の下に意識を向けて、そこにある輝きを意識するだけでも、光は輝き始めます。

「苦しみの理解」というキーワードをもつクリアの光がそこにもたらされると、レッドはピンクになり、そのエネルギーは上昇しはじめます。いわゆる「クンダリーニの上昇」、そして「目覚め」が起こります。

難しい言葉でわかりにくければ、「芽が出る」と考えてみてください。その芽は上昇を続け、わたしたちのチャクラを通り、頭上で豊かに開花していきます。

私たちのスピリットの成長の法則は、自然界の成長の法則と同じです。

私たちは人生の中で自然のサイクルを繰り返し、そして成長していきます。

そして、オーラソーマでは11月の色としてターコイズが当てられています。

ターコイズは、「私は誰か」という問いかけの場所。「内なる教師」の色といわれています。微細解剖学では、アース・スターが活性化すると、わたしたちのブループリントを秘めている第8チャクラが動き出し、ターコイズの領域にあるアナンダカンダ・センターが活性化して、ハートのエメラルドが開く道に至ると言われます。

ターコイズは「個性化」を表し、自分自身を生きていくことに関しての深い理解をもちます。

微細解剖学についてはオーラソーマのコースの中で学び、体験をしていくのですが、これもまた自然の神秘のひとつだと思います。

スピリチュアルな用語というのは、ただ概念として置いておくのではなく、実際には人生のいろいろな側面でそれを経験しているのだということに気づくことは、私にとって、驚きでした。

11月は、ターコイズの月。じっくりと根を育てながら、自分自身と対話をするのにとてもいいときだと思います。

そして、ハートが冷えているように感じたら、どうぞ根っこを暖めてください。そうすれば、ピンクのエネルギーが冷えた足元から上がってきて、やがてあなたのハートに暖かさを感じられるようになるでしょう。

体調に気をつけて、寒い時期もどうぞお元気でお過ごしくださいますように。

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